キラキラと 金色フレア 水平に  水流駆ける 遠く遠くへ

Photo by Echo Wang on Unsplash

 キラキラと 金色フレア 水平に

 水流駆ける 遠く遠くへ

 

 キラキラと輝く水面を水流が絶え間なく流れてゆく。川上からじっと長い時を経てやってきたのだろうが、彼らは立ち止まることなく視界の端から目の前を通り、すぐに視界の遙か彼方へと流れ発ってゆく。

 許されないことを知るのに、視点の高さは十分で、きっと自分には体がもうないのだと思った。私はこの世界に一人となり、きっとこれまで同じように何千、何万というご先祖様がこの道を通ってきたのだろうと思う。これまで私は水面のフレアと共に、時代の流れに沿って、見事な渓流下りをしようともくろむ側だったにも関わらず、気付けばプレイヤーである時期は終わり、かと思えば世界を見て回る間もなくここへ来てしまった。

 こんなことになるなら、せめて世界がどんな暮らしをしているか見ておけば良かったと思わずにはいられない。幸せになることばかりを考えて、いったい自分はどんな世界で生きていたのか知ることもなく、この人生を終えてしまった。

 光は空から十分に降り注いでいる。

 川は静かだった。穏やかな流れの中で、チョロチョロと鹿威しに流れる水のようにゆっくりと、そして穏やかな勢いで時間が過ぎてゆくのを感じていた。

 この流れもじきに速度を落として、やがて止まってしまうことだろう。良かったと、徳利を傾けるにはまだまだ足らない。

 足らないなぁ。

 せめてまだ、水面を駆けている間は手を緩めずに、止まることなく、けしてこの流れから外れることなく、漕ぎ続けていこう。

 遠くへ、いきたい。

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