ドブさらい空いた穴から棄てられる  渇かぬ汚泥舌で転がす

 

 ドブさらい空いた穴から棄てられる

 渇かぬ汚泥舌で転がす

 

 ゲス野郎という台詞を呟いて、成敗されるドラマやゲームを目にして、真実苦しむ人は何を思うだろうか。創作されたことすらそれは首筋に刃が触れたような寒気をもよおす冷やかしに感じはしないか。親がオオカミにかみ殺されたとして、それを成敗する話を書いたところで、殺したものなど鼻から知らず、海底のように深い深い深淵でぐつぐつと吹き上がる火山のような感情の行き場がないというだけで、ただただ圧倒的な悲しみが全方向から押し寄せてきているだけなのだ。

 お前が成敗して、どうする。私が成敗しても、意味などない。悲しみは尽きない。それを書かずして、意味などないと、息絶える彼女の亡骸を前に私は思うのだ。

最新情報をチェックしよう!