内臓に生えたカビから死に絶える  ヘドロを啜る空乞う心

 

 内臓に生えたカビから死に絶える

 ヘドロを啜る空乞う心

 

 体の芯に鉄杭を打たれ、地面に張り付けられているかのようだ。立ち上がれないことが当たり前だろう。そこから空を見ようとすれば、筋肉の繊維が引き裂かれ、強烈な痛みを伴いながら赤く染まった空になる。

 痛みはかまわない、そう男は呟いた。ただ、立ち上がった次の瞬間には、残された魂の炎が消えて、重力を失ったように全身の感覚が消えて地面に横たわるように思う。与えられた糸には限度があり、切れたら元には戻らない。

 それがわかっているから、たとえヘドロを啜って生きながらえていたとしても、わずかなチャンスを期待して一日一日を過ごしている。

 立ち上がる術はある。だがもはや禁忌の領域に近い。

 その日は刻一刻と近づいている。背中からひたひたと近づく鎌のひんやりとした感触と、流れゆく雲の隙間から差し込む光に当たるのと、どちらが先か、振り子のような葛藤に揺れている。

 バランスを崩すのだ。振り子に変化をもたらそう。

 そして今日もヘドロを啜る。

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