大好きと いわない代わりに 懸命に  生きて生きてと 泣いて倒れる

Photo by Kat J on Unsplash

 大好きと いわない代わりに 懸命に

 生きて生きてと 泣いて倒れる

 

 彼女は立ち上がることができない。もちろん力を入れたら立てるし、地震でもあればしっかり自分の足で布団の上に立ち上がり、いのいちばんに靴下を掃いて逃走をはかるだろう。

 しかし普段はそれをしない。したくてもできない。スイッチが壊れているのだ。彼女のスイッチはハンマーのような強力なアイテムで鍵を破壊して家に入るかのような儀式を必要とする。毎度毎度そのような負荷をかけるわけにもいかず、彼女は布団で横たわっている。

 筋力をつけようという話になったこともある。しかしそれではうまくいかなかった。逆手にとるとしたら、筋力を緩めようと思う。それならできるんじゃないだろうか。つまりはより家でゴロゴロしていればいいのだから。

 なぜそれがいいのか。

 機会があれば考えてみよう。

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