微笑んだ 分断された 世界の先で  挙動一つ 宝に思う

 

 微笑んだ 分断された 世界の先で

 挙動一つ 宝に思う

 

 まるでガラス板を一枚挟んだように、皆に触れることはできない。幸せだと伝えることもできなければ、寂しいよ伝えることもできない。柔らかい頬肉が持ち上がる度、その肌に触れることは適わないのだと、言い聞かせるように思う。

 寂しいな。資産もお金もこちらへは持ってこれなかった。ただ見ることしかできないのだ。だったら世界を美しく見る心さえ生きてる間に持てたなら、きっとここでも楽しく過ごせたのだろう。

 君が笑っている。それだけで幸せだ。それなのに、私の顔は苦しいままだ。見つめればわかる。死んだから、私は私のままだった。

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