心臓の 呼吸は未だ 許されない  輪廻の鎖 がんじがらまる

 

 心臓の 呼吸は未だ 許されない

 輪廻の鎖 がんじがらまる

 

 針の先端で胸を突つくような生き方をしている。ところが心の臓には、幅十センチもあるようなぶっとい鎖が四方八方から殺到するように絡まり合い、少しでも動けば、ギチギチと空気が破裂するような音を立てながら、耳の穴に錐を通すような痛みを頭に与えながら、血の滴る井戸の底で「まだかまだか」と光が差すのを待っている。

 頭は重く、起き上がることもできない。自分はバラバラに飛び散った肉片の一つで、自立できる機能がなく、吹き落ちてきた火災の黒煙のような靄の中を、一生を使って一歩踏み出すのだ。

 輪廻は終わらない。

 それは罰でも、悪意でもなく、純粋な熱意からきているからだ。

 体の熱に動かされて私たちは生きている。苦しさと名のついた情熱を、本物の愛として。

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