緑風に囲まれ体浮き上がる  神様触れた夏の始まり

 

 緑風に囲まれ体浮き上がる

 神様触れた夏の始まり

 

 カタカタと鍵盤を叩く音をイヤホンを通して認識しながら、青い空を行く雲の流れとともに思考が巡っていることをただ眺めていた。

 考え事をしていると時々、こういった「そもそもこれって」のような狭間の思考が流れてくる。野球の選手として、打席に立っているのに、急にベンチの監督に視点が移るかのように。監督はランナーを進めてくれればいい、そういう役割、という認識があるのに対し、バッターはバントをする、と考えているように。

 主観として、「これはこうだな」と考えたこと。

 それに対して、「つまりこういうこと?だったらこういうことじゃない?」という別の人間の思考が入ってくるような出来事が起きる。

 それがなんだってわけではないが、ただそういった思考が割り込んでくるときは、頭の中で新しい遊びが見つかったかのようで楽しい。新しい友達ができたようで、自分が広がっていくのを感じる。

 数えれば生きた時間の分だけその出来事を体験してきたはずだ。誕生には限りがある。だからきっと今、新しく誕生したのだろう。

 誕生させて。

 それはもしかしたら使命なのかもしれない、本当の喜びは足下へ重い鎖をつながれたような重さとともに興奮へと変わるのだ。

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