透き通る蒼が両手で出迎えて  命の切符差し出せと云う

 

 透き通る蒼が両手で出迎えて

 命の切符差し出せと云う

 

 数多の紙がポストへ差し込まれ、金属の銀から白い腕が生えだしているかのように、溢れ出していた。電話も鳴れば、扉も拳で叩かれる。電気がつかない、水も出ない。窓のカーテンを開けることも適わない。

 なぜこんなことに、と頭を抱えるなかれ。生まれることに意味などないのだから。意味がないところへと還っていく。ただそれだけのことなのだ。

最新情報をチェックしよう!