閉ざされた世界で聞こえてきた声一

   

Photo by Abishek on Unsplash

 暗い、という感覚はあっただろうか。いやそれは少し違うか。別世界に立っている高揚感からか進む足はやけに軽く、そして不可思議な躍動感を得ていることに戸惑っていた。

 大理石のような床が敷き詰められたフロアを舟を漕ぐように進む。確か近くに階段かエスカレーターがあったはずだ。そこを目指していたわけではない。あぁそうだ、扉だ。階段ではなく扉があって、そこをくぐって出て、しばらく廊下を歩いた先でエスカレーターがあったんだ。

 まぁそんなことはどうでもいい。ただ単にそこでそれが起きたんだ、ということを伝えるのにイメージしやすいよう繋ぎ合わせた一時的な記憶の世界なのだから。

 今日からこの時に感じた感覚について書くことになる。長い話になるかもしれないし、ふと何かしらの理由でブツリと話が終わってしまうこともある。事実、富士山へ作務衣と一万五千円、サンダルにウィスキーのポケット瓶という出で立ちで歩いてたどり着いた話はサイト引越のために途絶えた。機会があればまた改めて書きたいと思うが、まぁしばらくは中断、という体裁である。ここは自分のサイトなのだから、好き放題筆が進むことを覚悟しておかねばなるまい。すべては神のまにまに。きっとそういうことなのだ。

 ここで書くのは閉ざされた世界で聞こえてきたあの声について。

 私は源である。

 流れ落ちる小川のように。現実を作り出せる存在ーーあれはどこから響いてきたのか。探していたようで、見つかるはずがないと心のどこかで思っていた。それが響いてしまったのだから、以降、ほんとの意味で己を疑わなくなった。あの瞬間、幾万もの星を生んできた粒子となり、惑星となり星を作り、水を受け、緑へ変えて、莫大な時間をかけて育んできた世界を作った存在を知ったのである。

 どれだけ続くかわからない。きっと内容も変わるし、いろんな場所で加筆されることになるだろうが、今日から始める。

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